日本原子力発電(原電)は18日、運転停止中の敦賀原発2号機(福井県敦賀市、加圧水型、116万キロワット)で、17日午後4時20分ごろ火災が発生したと発表した。現場は放射線管理区域外で、けが人はなかった。 原電などによると、2次系の冷却水などをためた原水タンク(直径約16メートル、高さ約12メートル)の耐震補強工事中、溶接か研磨の火花がポリエチレン製の袋に入った布に引火、さらに可燃性ガスのスプレー缶6本のうち2本が破裂した。スプレー缶は検査用のもの。火は作業員が消し止め、敦賀美方消防組合も調査のため出動した。 同2号機は、1次冷却水中の放射性物質濃度が上昇したため、今月7日に原子炉を手動停止。8日には通常値の約1.2倍の濃度の放射性ガスを大気中に漏らすトラブルもあった。【柳楽未来】