盤やカードなど簡単な道具を使って遊ぶ「ドイツゲーム」が注目を集めている。年齢を問わず初対面同士でも遊べるのが特長。明石や姫路の愛好家が「兵庫ドイツゲーム普及協会」を発足させ、学童保育や地域のイベントで輪が広がっている。(広畑千春) 明石市山下町の市立明石小学校。毎月1回、2時限目の終了チャイムが鳴ると、子どもらが多目的室に集まってくる。 お目当てはドイツゲーム。例えば「猫とネズミの大レース」は、猫に追い付かれないよう、サイコロを振ってネズミを盤上で進めながらチーズ片を集める。こうしたゲームが30種類あり、普及協会代表の橘裕子さん(53)や保護者20人と輪になって遊ぶ。 同校では2年前に言語通級学級の教材として導入したのを機に、昨年からPTAが全児童対象に「ドイツゲーム会」を開き、学童クラブでも取り入れる。 橘さんは2008年から主宰するプレイルーム「中尾こどものいえ」(明石市魚住町)でファ