山で採った野生キノコが食べられるかを鑑定してもらうため、一般財団法人「日本きのこセンター」の菌蕈(きんじん)研究所(鳥取市古郡家)にキノコを持ち込む人が増えている。例年に比べてこの時期のキノコの発生数が多いことが背景にあるという。同センターは毒キノコに注意するよう呼びかけている。 11日、同センターで2人の男性がキノコの鑑定を待っていた。八頭町で4年前からシイタケなどを栽培しているという森脇進さん(74)は、4センチほどの白くて丸いキノコを鑑定に出した。「ほだ木の近くに出てきた。初めて見たので」と、キノコの名前と食べられるかどうかを聞きに来ていた。図鑑で「スッポンタケ」という食用キノコだったという説明を受け、メモをとって帰っていった。もう1人の男性も食べることができるナラタケと聞いて安心した様子でキノコを持ち帰った。 野生キノコの分類を研究している同センター主任研究員の牛島秀爾(しゅうじ)