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2011年07月08日22:50 カテゴリ本 日本政治の「古層」 民主党政権のグダグダぶりをみていると、丸山眞男の格闘した問題は日本人の永遠の問題だという感を強くする。彼は一般には西洋的モダニストとして知られているが、講義録などを読むと、むしろ「日本的なるもの」についての考察が大半を占めている。晩年の有名な論文「歴史意識の『古層』」(『忠誠と反逆』所収)は、彼の日本人論の集大成である。経験的な人間行動・社会関係を律する見えざる「道理の感覚」が拘束力を著しく喪失したとき、もともと歴史的相対主義の繁茂に有利なわれわれの土壌は、「なりゆき」の流動性と「つぎつぎ」の推移との底知れない泥沼に化するかもしれない。これは思いつきで消費税やら雇用やら「脱原発」やら、つぎつぎとなりゆきにまかせて看板を掛け替える、どこかの国の首相の行動を描写しているようにみえる。もともと日本の政治家には原則とかイデオロギーと
平川くんと新春の「たぶん月刊話半分」の収録を久が原の平川くんの家で行う。 平川くんのご実家を訊ねるのは40年ぶりくらいである。 久が原の街のたたずまいは昔とほとんど変わっていない。 子供の頃は、21世紀になるころはエアカーに乗って、銀色の宇宙服着て、宇宙ステーションみたいな学校に通うようになると信じていたけれど、ぜんぜんそんなふうにはならなかったね、とふたりで歩きながらぼそぼそ話す。 90年代のバブルの頃、街の様子ががらりと変わりそうになったけれど、それも一時のことだった。 人間は「ヒューマン•スケール」からはなかなか抜け出せないものだ。 生活の惰性というのは侮れないね、という話をして、頷き合う。 ラジオの主題はイデオロギーと生活感覚の癒合と乖離について。 空理空論のイデオロギーは危険なものだけれど、日本人の場合は、それを生活実感が覆してしまう。 「百日の説教、屁一つ」である。 いくら大義
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