アルペッジョあるいはアルペジオ (伊: Arpeggio) とは、和音を構成する音を一音ずつ低いものから(または、高いものから)順番に弾いていくことで、リズム感や深みを演出する演奏方法。日本においては順番に弾くことだけではなく、コードを押さえた状態で弦を一本ずつ弾く事全般を言う場合もある。「ハープ(伊: arpa)を演奏する」という意味のイタリア語 "arpeggiare" を語源としている[1]。余韻の長い鍵盤楽器や撥弦楽器などで効果を発揮し、管楽器ではほとんど使用されない[1]。琵音(びおん)とも呼ばれる[2]。 概要[編集] アルペッジョは分散和音の一種であるが、発声が上昇もしくは下降の音高順に発音され(例:ドミソド)、ランダム発声や同音反復を含むパターン(例:ドソミソ)はこれに該当しない。ただし、「分散和音」と「アルペッジョ」は厳密に区別されることなく使用されることがある[1]。
リナロール (linalool) とは、分子式 C10H18O で表されるモノテルペンの1種であり、天然物として存在する。IUPAC名の末尾に「ol」が付く事から明らかなように、アルコールの1種でもある。片仮名転記では、リナロオールと書く事例も見られる。スズラン、ラベンダー、ベルガモット様の芳香を有するため、香料として多用されている。また、他のモノテルペン香料物質の原料としても利用される。さらに、ビタミンAやビタミンEの合成中間体でもある。 日本では、消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する[1]。 天然での所在[編集] リナロールは非常に多くの植物の精油成分として見い出される。特に含有量が多い植物は、ローズウッド、リナロエ、芳樟の精油で、これらは工業的なリナロールの合成法が確立されるまでは、リナロールの供給源であった。これらの中で、リナロエは、慣用名の「リナロール」の由来である。
ゲラニオール (geraniol) はゼラニウムから発見された直鎖モノテルペノイドの一種。主にローズオイル、パルマローザ油、シトロネラ油に含まれる。また、ゼラニウムやレモン、いくつかの精油にも含まれている。無色または薄い黄色の液体で、水には溶けないが多くの有機溶媒には溶ける。バラに似た芳香を持ち、広く香水に使われている。また、モモ、ラズベリー、グレープフルーツ、リンゴ、プラム、ライム、オレンジ、レモン、スイカ、パイナップル、ブルーベリーのような芳香としても用いられる。 用途[編集] 研究によって、防蚊剤の効果があることが示されている[1][2]。また、ミツバチはニオイ腺で合成したゲラニオールを使って蜜を持っている花とミツバチの巣の入口を標識する。 生化学[編集] ゲラニオールが置換基となったときはゲラニル基と呼ばれ、他のテルペンの生合成にとって重要である。 反応[編集] 酸性溶液中ではゲラ
リモネン (英語: limonene) は、柑橘類に含まれる代表的な単環式のモノテルペンである。化学式がC10H16で表され、分子量は136.23であり、常温常圧では無色透明の液体として存在する。キラル化合物であり、いずれのエナンチオマーも生合成されるものの、強いレモン臭がするのはd-リモネン[(+)-リモネン]の方である。なお、ラセミ体はジペンテンとも呼ばれる[1]。消防法に定める第4類危険物第2石油類に該当する[2]。 性質[編集] リモネンの最も重要なエナンチオマーはd体で、柑橘類の果皮に多く含まれ、その香りを構成する物質の1つである。共役していないC=C二重結合を2つ有しており、やや化学的に不安定であり、酸化され易い。l体はハッカ油に含まれ、ラセミ体はテレビン油等に含まれる。いずれも香料としての用途があり、合成も行われている。スチレンモノマー(単量体)と構造が似ているためスチロール
世の中にはたくさんの「香り」にあふれています。 花の香り、食べ物の香り、体臭などの天然のものや香水、合成香料などの人工的なにおいまでさまざまな香りがあります。 それでは、今回はまずこれらの「香り」というものは一体何なのか?答えを先に行ってしまうと分子(化合物)が香りの正体です。 本記事では香りの具体的な化学構造とその関係を説明し、続く「香りの化学2」で有機合成化学の分野である「合成香料」について合成法、利用などをあげてみよう。 香料とはなにか? 「香料」(Perfumery Materials)とは一言でいうと「におい」を与える物質です。 「におい」とは揮発性物質が鼻膣の中の嗅細胞を刺激したときに起こる感覚(嗅覚)であることは明らかではですが、じつはその機構はまだ完全には解明されていません。「香料」といえば快いにおいをあたえる物質だけでなく、不快なにおいを持つ物質に対しても、ある目的をもっ
「DJ Spooky」という名でも知られるPaul Millerは、ミュージシャンが新曲を制作する際に、他のミュージシャンの楽曲サンプルをリミックスできるようにすべきだと考え、自らその実現に向けた取り組みを進めている。 Millerは、「Public Enemy」のChuck D、「Parliament Funkadelic」のGeorge Clinton、音楽バンドの「De La Soul」などと同じグループに所属するミュージシャンの1人だ。このグループは、一般の人々に、彼らのインタビューから抜粋した音声の断片を組み合わせて作品を制作し、新しいリミックスコンテストに出品することを認めている。 この「Copyright Criminals Remix Contest(著作権違反者によるリミックスコンテスト)」と呼ばれるコンテストは、非営利組織の「Creative Commons」が主催する
相馬事件がきっかけとなり、精神病者の監護(監禁および保護)の手続きについて問題意識が高まり、1900年に精神病者監護法が制定された。これは精神病者の人権保護や治療を目的とするものではなく、「精神病院」(精神病室)および私宅(神社仏閣における参籠所や公私立の精神病者収容施設なども「私宅」のカテゴリーに含まれる場合もあった)における監置を法によって規定するといった隔離を主眼にするものであった。 明治9年(1876年)ごろ、相馬誠胤の精神が変調しはじめる。誠胤24歳ころ[4]。 明治10年(1877年)6月13日、囲碁の勝敗を巡って誠胤が槍を持ち出す騒ぎを起こし、日光に保養に出される。その間に鉄柵付き八畳間の座敷牢が邸内に造られる[5]。 明治12年(1879年)4月14日、宮内省に誠胤の自宅監禁願いが提出され、翌日許可される[4]。 明治16年(1883年)12月10日、錦織剛清が相馬邸を訪ね
「疾病及び関連保健問題の国際統計分類:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems(以下「ICD」と略)」とは、異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの体系的な記録、分析、解釈及び比較を行うため、世界保健機関憲章に基づき、世界保健機関(WHO)が作成した分類である。 我が国では、統計法(平成19年法律第53号。以下「法」という。)第28条第1項の規定に基づき、法第2条第9項に規定する統計基準として、ICDに準拠した「疾病、傷害及び死因の統計分類」を告示している。 現在、国内で使用している分類は、ICD-10(2013年版)に準拠しており、統計法に基づく統計調査に使用されるほか、医学的分類として医療機関における診療録の管理等に活用されている。
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