『黒いチューリップ』(くろいチューリップ、La Tulipe noire)は、フランスの小説家アレクサンドル・デュマ・ペール(大デュマ)による1850年の小説。 17世紀のオランダで起きたチューリップ・バブルと、1672年のデ・ウィット兄弟の惨殺事件を題材に、多額の賞金が懸かった黒いチューリップを巡る陰謀と、黒いチューリップの品種開発に情熱を傾けつつも、デ・ウィット兄弟の係累として投獄されてしまった青年と牢番の娘の愛を描く。 黒色のチューリップ あらすじ[編集] 主人公のコルネリウス・ファン・ベルルは遺産で暮らす裕福な青年で、C・デ・ウィットが名づけ親であった。隣家には、チューリップ園芸家のアイザック・ボクステルがいた。コルネリウスもチューリップ栽培を始め、後発にもかかわらず財力を生かして、たちまちボクステルをも凌駕するチューリップ園芸家となる。そして、ハーレム園芸協会が10万ギルダーとい