新作落語の雄、春風亭昇太が、落語創作集団「SWA」(すわ=創作話芸アソシエーション)を、今年いっぱいで解散すると発表した。その理由、収穫などについて話を聞いた。 SWAの現在のメンバーは、リーダー格の昇太、林家彦いち、三遊亭白鳥、柳家喬太郎の4人。2004年に結成し、知恵と刺激を与え合って新作を創作してきた。解散宣言は、昇太プロデュースの下北沢演芸祭最終日の今月13日に出た。 「メンバーがみんな忙しくなって集まる時間がとれなくなってしまった。これが一番大きい」 成果のひとつが、来月9日にDVDが発売される「古典アフター」。古典落語を基に、その背後に隠された物語、あるいは後日談を聞かせるユニークな4席を収める。昇太が口演したのは、「愛宕山」から発想した「本当に怖い愛宕山―愛宕山その後―」。 オリジナルは、旦那がばらまいた小判を拾いに谷底に飛び降りた太鼓持ちが、金を拾い集め、苦労して元の場所に