日本老年医学会は高齢者が筋力や活動が低下している状態(虚弱)を「フレイル(Frailty)」と呼ぶことを5月に提唱した。また、医療介護に携わる専門職に「フレイル」の理解と予防に取り組むことを呼びかけている。(参照:フレイルに関する日本老年医学会からのステートメント) 日本は介護および介護予防サービスに要する費用は8兆円を超えており、少子高齢化が大きな課題となっている。高齢者が要介護状態に陥る過程には意図しない衰弱、筋力の低下、活動性の低下、認知機能の低下、精神活動の低下など健康障害を起こしやすい脆弱な状態(中段階的な段階)を経ることが多く、これらの状態を日本老年医学会は「フレイル」として提唱している。一般的に高齢者の虚弱状態を加齢に伴って不可逆的に老い衰えた状態と理解されることも多いが、このフレイル(Frailty)の概念には、しかるべき介入により再び健常な状態に戻るという可逆性が含まれて
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