札幌市豊平区の不動産会社の店舗で爆発が起き52人がけがをした火事で、爆発が起きた当時およそ60キロ離れた厚真町に設置された地震計で、爆発で生じた衝撃波とみられる空気の振動が観測されていたことがわかりました。 専門家は「これだけの広範囲に衝撃波が届いたのは驚きで、爆発の大きさを物語っている」と話しています。 北海道大学大学院理学研究院の吉澤和範准教授は、先月16日に札幌市豊平区の店舗で起きた爆発のあと、大学や気象庁が道内に設置した地震計の記録を確認しました。 その結果、爆発が起きた当日の▼午後8時半に現場から北におよそ30キロ離れた石狩市の地震計で、▼午後8時32分に南東におよそ60キロ離れた厚真町の地震計で、それぞれ空気の振動が観測されていたことがわかりました。 吉澤准教授が分析した結果、空気の振動が発生した時間はいずれも午後8時29分17秒で、豊平区の店舗で爆発が起きたとされる時刻と一致