「川崎ちゅうのはね、ガラの悪い下町やと思っとったら、やっぱり見識がある」 民主党の石井一(はじめ)選挙対策委員長は16日夜、都内のホテルで開かれた民主党の城島光力(こうりき)衆院議員(神奈川10区=川崎市川崎、幸、中原区選出)の会合で、問題となりそうな発言を行った。 城島氏が昨年8月の衆院選で東京13区から神奈川10区へ国替えして立候補し、復活当選を果たしたことから、地元の有権者に感謝の気持ちを示そうとしたとみられるが、石井氏は脱線発言だと気づいたのか、すぐに「あまり変なことをいうとまた新聞に書かれるからほどほどにしとく」と取り繕った。 石井氏は今年2月にも、鳥取県選出の民主党参院議員が開いた都内での会合で、「鳥取県とか島根県といったら、日本のチベットのようなもの」と発言し、鳥取県市長会などから抗議を受けたばかり。党内からも「選挙の責任者なのだから発言に注意して」(中堅)との声が出ていた。