まちがいも含まれる「CGM」は新聞のスタンスになじまない? たくさんの人たちから膨大な情報が寄せられる。その情報量の多さと多様性がCGMの魅力である。ただし集まる情報のすべてが正しいわけではない。だから読み手自身が自己責任で情報の真贋を判断しなければならない。これがインターネットの作法であり、常識だ。 ところが新聞社は情報の正確性を限りなく追求する集団である。自分たちが発信する情報の確度を保証する義務や責任もある。この点がややもするとインターネットの特性となじまない。 「アルファブロガーの方のお話をうかがうと、『ネット上にある情報の90%はどうでもいい内容です。だから残り10%の情報がどれなのか、ユーザ自身が見抜く力をもつべきだ』とおっしゃる。ですがこの発想は新聞の情報発信には合いません。 われわれは毎日新聞というブランドを背負っている以上、『これだけたくさん情報があります。みなさんでこの