もうひと月以上前のことになっちゃいましたが、11月1日は「古典の日」になったそうです。 今年、2008年の11月1日は、源氏物語が書かれてから、少なくとも1000年。なぜ「少なくとも」なのか、なぜ「11月1日」なのかというと、「紫式部日記」の1008年11月1日(旧暦だから今の11月1日とはずいぶん違うはずだけど、気にしない)の項に、当時すでに源氏物語が読まれていたことをうかがわせる次のような記述があることから。 《左衛門督、「あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ。」と、うかがひたまふ。源氏に似るべき人も見えたまはぬに、かの上はまいていかでものしたまはむと、聞きゐたり。》 敦成親王(後の後一条天皇)誕生祝いの宴席で、藤原公任(百人一首の「滝の音はたえて久しく~」の歌を詠んだ人。当時40過ぎ)が、酔っぱらって(たぶん)、 「このへんに、若紫ちゃんはいないかにゃ~、ゲヘへ」 などといいながら