グロービス経営大学院の教育理念である「能力開発」「志」「人的ネットワーク」を育てる場を継続的に提供するために開催されるカンファレンス「あすか会議」。今回は「あすか会議2023」から、「メディアとプラットフォームの今後はどうなる?」のセッションの模様をお届けします。ネットメディアが転換期を迎えた今、ビジネスモデルはどのように変わっていくのか。 ネットメディアは転換期を迎えている瀬尾傑氏(以下、瀬尾):すごくたくさんの方が集まってくださっています。今日は「メディアとプラットフォームの今後はどうなる?」という話です。 メディアといった場合に、僕や津田さん、藤代さんはニュースメディアで語りがちですが、プラットフォームも含めて、本当はメディアってもうちょっと広いんですね。今日はもっと広げて議論をしたいと思っているんですが、一番最初にニュースメディアの話をしたいと思っています。 今、ニュースメディア、
理系の東工大でメディア論を教えるわけ久保彩氏(以下、久保):柳瀬さん、よろしくお願いします。 柳瀬博一氏(以下、柳瀬):よろしくお願いします。 久保:参加のみなさん、お昼休みにありがとうございます。今回も、約500名強の方にご参加いただいています。チャットにご質問等を入れていただければ、どんどん拾って柳瀬さんにぶつけたいと思います。柳瀬さんと直接話せる機会は、大変貴重かと思います。 まず柳瀬さんから、簡単にみなさんに自己紹介をお願いします。 柳瀬:柳瀬博一と申します。東京工業大学のリベラルアーツ研究教育院、一般教養課程でメディア論を教えています。 ただ大学の教授になったのは2018年からで、それまで30年間は出版社の日経BP社で日経ビジネスの記者や書籍の編集者、日経ビジネスオンラインの立ち上げや広告のプロデューサー等々、いろんなことをやってきました。そしてご縁があって、今東工大で教鞭をとっ
ブロックチェーン技術を使った分散型の新たなインターネット世界「web3」の本格到来が近づいている。web3といえば、暗号資産やNFTの文脈で語られることが多いが、ソーシャルメディア領域でも新たなサービスが次々に誕生している。近い将来、FacebookやTwitterに匹敵する規模となる可能性を秘めた、web3版ソーシャルメディアの注目株を見ていこう。 https://pixabay.com/ja/illustrations/blockchain-%e3%83%96%e3%83%ad%e3%83%83%e3%82%af-3019120/ Web2.0時代のソーシャルメディアは中央集権的な寡占市場 FacebookやTwitter、Instagram、YouTubeといったソーシャルメディアは、まさに現在のWeb2.0時代を代表する存在であり、同時にweb3がアンチテーゼとする象徴でもある。
いくつもの顔を持つデザインだが、それは一貫して「世の中に起こるあらゆる変化——社会、政治、経済、科学、技術、文化、環境、その他——が人々にとってマイナスではなくプラスに働くように翻訳する《変革の主体》としての役割」を担ってきた。 これは、The New York Timesのデザイン評論家 アリス・ローソーン氏による定義だ。彼女は著書のなかで、デザインが商業的な価値を創出するだけでなく、医療や環境など幅広い社会問題の解決に貢献した例を挙げている。それらをふまえ、デザインは「世の中に起こるあらゆる変化」に向き合い、ときに問題を解決し、未来を構築する役割を担い得ると述べたのだ。 彼女の定義に沿うならば、オランダのデザインスタジオ『Momkai』は、「Cultivating Calm(穏やかさを深める)」ことによって、変革の主体としての役割を果たしてきたと言える。 「穏やかさを深めるデザイン」と
最近はインターネット、あるいは「Web 2.0」黎明期の話をすると「インターネット老人会」などと揶揄されてしまうのですが、少し古い話をしましょう。 いまや大勢のユーザーを抱え、極めて個人的なつぶやきから社会的に重要なニュースまで、幅広く伝えるWebメディアとして成長したTwitter。しかしそのサービスが開始されたのは2006年であり、まだ10年ちょっとの歴史しかありません。私がアカウント(@akihito)を登録したのは2007年7月で、当時はもっと知名度が低く、牧歌的な雰囲気でした。 そのころユーザー数の公開は行われていなかったのですが、参照できる情報を少しだけリンクしておくと、かつて日本国内で最強のSNSだったmixiがユーザー数1500万人を突破したのが2008年のこと。一方のTwitterはというと、2010年に行われたカンファレンスにおいて、「日本でのユニークユーザー数は300
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