新型コロナウイルスの猛威が止まらない。2020年は、日本全土がコロナの危機に覆われた1年でもあった。 毎年1月2日・3日の2日間にわたって行われる東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)も、今年2021年はコロナ禍を受けて無観客開催がアナウンスされた。 コースの沿道でも、特に小田原中継所から芦ノ湖ゴールまでの急峻な山道を駆け上がる5区は、レースのクライマックスともいえる区間だけに例年なら観戦者で埋め尽くされる。同区間は、箱根のアクセスを担う箱根登山鉄道ともほぼ並走する。駅伝開催日の1月2日と3日は通常なら登山鉄道も多くの利用者でにぎわい、鉄道側も特別体制で警戒にあたるが、今年は同鉄道も「自宅での観戦と応援」を呼び掛ける。 牧畜には不向きだったが… 箱根は、中世より温泉が湧き出る保養地として名を馳せてきた。交通が不便だったため、多くの旅行者が立ち寄ることはなく、それがかえって秘湯とされるゆえん
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