40歳以降の人生は、無駄ともいえる長い時間 健康な身体を維持するために、食事制限という苦行を強いられる。恋愛を推奨するドラマや小説は数多く存在するのに、結婚したとたんに配偶者以外との恋愛を禁じられる。よくよく考えると疑問符がつく「常識」も、この世には少なくありませんよね。そして、それらが知らず知らずのうちに人生を窮屈なものにしているのかもしれません。 そんな中、生物学者の池田清彦さんは、自著『40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する』において、40歳以降は窮屈な常識に捉われずに生きることを勧めています。でもなぜ40歳からなのか? その理由は人間の生物学的寿命にありました。 「最近、寿命に関係する遺伝子の発現をコントロールしている領域のDNA(デオキシリボ核酸)のメチル化の度合いを調べれば、動物の自然寿命を推定できることが分かってきた。それによると、ヒトの自然寿命は38歳とのこと。