2022年現在、AR・VRといった現実を拡張するガジェットは一般ユーザーでも手が届くほど身近になり、大手企業も続々とメタバースへ事業参画を繰り広げている。テクノロジーによってつくられる「人工的な現実」は、私たちを取り囲む「天然の現実」と時に混ざり合い、時に重なり合い、その境界は曖昧になっています。 これから仮想現実は、現実世界にどのような影響を与え、私たちの認知や感受性はどのように変化していくのか。 話を聞いたのは、実験家の藤井直敬氏。脳科学をベースにソリューションの開発・提供を行う「ハコスコ」の代表でありながら、「現実科学」を主要研究テーマにデジタルハリウッド大学大学院教授も務め、医学者・科学者・経営者・教授・アーティストと様々な肩書きを持つ。 脳科学からVR、メタバースショップにまで研究と事業を広げる中で見据える、「現実」の新しい形とは。 脳研究の“一回性”を求めた先にあった「SR(代