トイレに横向きに座ってみるという無駄なことは「変拍子」だと糸井氏は話す。山口氏は無駄を取り込んだ経営で一時代を築いた亡き堤清二氏の例を挙げ、結果よりもプロセスを大切にすべきと指摘する。 「第1回:『一番嫌じゃないものを選ぼう』」はこちら> 「第2回:『近いんだけど、ちょっと違うんだな』」はこちら> 「第3回:問われるのは『無駄をした後をどう生きるか』」はこちら> 「第4回:稀代の経営者から学んだ『質問返し』の経営」 「第5回:『羨ましくないもん』という佇まい」はこちら> 飽きたから横に座ってみた山口 糸井さんは以前どこかで「トイレの便座に横向きに座ると感動します」とおっしゃっていましたよね。「その不安定さに感動する」と。それがすごく印象に残っていて、私も実際に座ってみたんです。そしたら本当に感動しました。便座というものが、前向きに座るということに対していかによくできているか。 糸井 それ以