人口減少や高齢化が深刻化する中で、地域の衰退が大きな問題となっている。自治体の中には、若い世代の移住定住の促進を行うために、イベントの開催や大型商業施設誘致、工場誘致、定住活動など様々な取り組みを起こっている。もちろん、外部から人を呼び込むのも大切だが、その地域からの流出を防ぐことも重要なことだ。 若い世代の中には、その地域で生きやすくすることが大切だと考える人たちも出てきている。多くの若者が感じる「生きづらさ」を軽減することが、その活動が結果的に定住者を増やすことに繋がるのではないかという発想からだ。 長野県上田市の商店街に、「サードプレイス(第三の場=家庭・学校や職場とは別の場所)」を自分たちで運営する試みを見てきた。 ・家出を推奨するのは不謹慎か 「家出を推奨するなんてと批判されて」そう笑って話すのは、長野県上田市でやどかりハウスを運営するNPO法人場作りネットの元島生氏だ。家出を推