地域をまるごと会社化。利益を上げながら、生活支援をするしくみを。島根県安来市・比田地区で始まっている「えーひだカンパニー」の試み 都会にいると、宅配もウーバーもひっきりなしに行き交い、買い物ができなくなる未来なんて想像もつきません。けれど少し郊外や地方に出るだけで、買い物のみならず病院や学校への行き来もままならない状況が隣り合わせ、という地域が増えつつあります。 そんな生活面の支障を住民自ら何とかしようとする動きが、あちこちで始まっている。 島根県安来市の比田地区に設立された「えーひだカンパニー株式会社」もその試みの一つです。2017年、地区の住民196名の出資により、株式会社が設立されました。 従来の地域運営組織は、一般的に公的資金に頼る傾向があり、お金を生み出す経営体として機能している組織はまだまだ少ないのが現実です。そんななかで、えーひだカンパニーは「地域支援」と「収益事業」の両輪を