このコラムでは全6回にわたり、未就学期におけるお子さんの子育てや育ちの環境について、おもに発達の遅れや偏り、「発達障害」の側面から、その特徴や具体的な関わり方について紹介していきます。 ◆近年、急速に身近になった「発達障害」というキーワード 最近、小学校の授業における学級崩壊の話がこれまで以上に取りざたされるようになりました。授業に集中できない児童が複数いて、授業が円滑に進まない、集中できない…。そのほか、授業は遅れがちな児童の学習ペースに合わせる必要もあるため、なかなか授業が進まない、など。いわゆる「発達障害」の可能性がある児童が増えているので、学級運営は難しい、という声もあります。 私が運営している保育所の未就学児の中にも、発達が気になる子どもが増えていると感じています。でも、発達に遅れや偏りが見られる子どもは、今になって急に増えてきたのでしょうか? 2003年の文部科学省による「通常