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菅首相の要請で、中部電力は浜岡原子力発電所のすべての原子炉を停止することにしました。運転中の原子炉を政府がストップさせるのは前代未聞のことです。まさに、政治判断、官僚にはできないことです。 ところで、なぜ、浜岡原発だけなのでしょうか。「だけ」である理由、「だけ」であるのはおかしい理由について考えてみます。 まず、菅首相の8日の会見での発言を確認します。 「浜岡原発で重大な事故が発生した場合には日本社会全体に及ぶ甚大な影響も合わせて考慮した結果だ。これから30年以内にマグニチュード8程度の想定の東海地震が発生する可能性は87%と極めて切迫している。想定される東海地震に十分耐えられるよう、防潮堤の設置など中長期的対策が完成するまでの間、停止すべきだと判断した」 「だけ」である理由は、浜岡原発が「明日起きても不思議ではない」と30年以上言われてきた東海地震が起きる場所の真上にあることです。首相は
原子力委員会の専門委員(テロ対策)を務める青山繁晴氏が、先日、民間人として初めて福島第一原発内を撮影して、出演している報道番組スーパーニュースアンカーにて放送した。その後、官邸(副大臣)から圧力がかかり、対策統合本部・細野豪志事務局長から東電と青山氏の癒着を匂わせる発言があった。この5月4日の放送がYouTubeに3回にわけて掲載されていたが、現在削除されている。文字に起こしたのは、その経緯を説明した番組の中盤の箇所。全3本の動画のうち2本目の後半部分だ。 青山繁晴、圧力をかける副大臣と細野豪志に怒り!スーパーニュースアンカー5月4日(削除動画)(文字おこし)(3):ざまあみやがれい! の続きです。 (続き) 青山「実はこの番組の一番の目的は、私のことよりも、じゃあ皆さんもそうでしょう。じゃあその肝心の認めてくれた吉田所長は大丈夫な のかと、いうことですねえ。で、吉田所長と、これこそ皆さん
肥田舜太郎氏は、広島で被ばくした医者。先日、チェルノブイリ原発事故から25年、フクシマ原発事故から約一ヶ月半の時期に行われた、「原発なしで暮らしたい100万人アクション in 広島」でのスピーチを、2回に分けて文字に起した。第1回目は、戦後の被ばく者へのアメリカ政府と日本政府の政策の実態。生涯をかけて被ばくした市民を治療し続ける医師の言葉として価値がある。 1917年広島生まれ。1944年陸軍軍医学校を卒業、軍医少尉として広島陸軍病院に赴任。1945年広島にて被爆。被爆者救援にあたる。全日本民医連理事、埼玉民医連会長などを歴任。現在、全日本民医連顧問、日本被団協原爆被害者中央相談所理事長。自身の被爆体験を原点に、被爆者治療と核廃絶運動に関わり続け、今もなお各地での精力的な講演活動は続いている。著書 『広島の消えた日―被爆軍医の証言』、『内部被曝の脅威 ちくま新書(541)』など。 (文字起
在英研究者、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)で研究室を主宰。免疫学者/皮膚科医。本ブログおよびツイッター(@masahirono)では、主に英国事情、政治社会などについて私見をつぶやいています。研究用ホームページはこちら 英ガーディアンJohn Vidal氏による論説記事を紹介します。原子力問題をめぐる論議がなぜ難しいのかが簡潔にまとめられています。錯覚しがちな部分ですが、原子力を前にしては、WHOやIAEAといった国連機関も中立の無色の立場ではなく、この問題には政治的力が大きく作用するようになっています。それゆえ、表の言説に現れて来ている事柄が現地で実際に起こっている事と乖離しており、チェルノブイリが今もなお被害を拡大する惨劇であるということが十分には知られていません。そして、この問題において温暖化ガス排出制限を唱える環境主義者がどのような役割をはたしているかも明確に描かれて
東海地震の想定震源域内にある中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)について、政府はついに運転停止を要請した。二〇〇一年まで十年間、地震予知連絡会の会長を務め、その後、浜岡原発廃止を訴え続けた地震学者の茂木清夫さん(81)=東大名誉教授=は、今回の決断を評価しつつ「浜岡以外も見直すべきだ」と、さらなる警鐘を鳴らす。 (宇佐見昭彦、写真・木口慎子) −浜岡原発の停止要請をどう思ったか? 「良かった。本当はもっと早いほうが良かったが、とにかく止めろと行動で示した。(想定以上の地震や津波が)今までないから今後もないとはいえない、ということを今回の地震で教えられた」 −東日本大震災は、想定を超えるマグニチュード(M)9の超巨大地震だった。 「耐震上で想定するMとか活断層とかは、全く仮想の話であって、これ以上の地震は起きないと勝手に人間が決めて『ないと思っていた』では困る」 −人間のおごりか? 「おごりと
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