タグ

資本主義に関するvaluefirstのブックマーク (30)

  • グローバル資本主義という暴力 : 池田信夫 blog

    2013年09月14日20:09 カテゴリ グローバル資主義という暴力 イギリスは「産業革命」による技術革新と株式会社による資蓄積で産業資主義を生み出し、世界各地に植民地を建設して自由貿易による富で大英帝国を建設した――と教科書では教わるが、書の紹介する最近の歴史学では、これは間違いである。 CraftsやClarkなどの計量経済史的な研究によれば、18世紀後半のイギリスの生産性上昇率は年1%程度であり、産業革命と呼ばれるほど急速な技術革新はみられない。主要な産業は手工業だったので、大規模な機械制工場もなかった。ではイギリスに初めて資主義が生まれた原因は何だったのか。これについてはいまだに論争が絶えないが、書によると奴隷貿易が大きな役割を果たした可能性は否定できない。ポメランツも、資主義を生み出したのは1200万人の奴隷貿易と国営の海賊を使って新大陸やアジアの富を掠奪した「

    グローバル資本主義という暴力 : 池田信夫 blog
  • 資本主義の行き詰まりと格差の拡大 : アゴラ - ライブドアブログ

    社会・一般 資主義の行き詰まりと格差の拡大 資主義は、資の運動が社会のあらゆる基原理となり、利潤や余剰価値を生む体制である。20世紀を通して、資主義は、我々を豊かにしてきたと言えるだろう。 しかし、現在、資主義は行き詰まり、格差の拡大から人々の不満が積している。  ここでは、その理由について考えたい。 フロンティアの喪失 資が利潤や余剰価値を生むためには、基的には生産の拡大が必要である。しかし、生産の拡大を支えるには、新たな市場、安くて豊富な労働力、安くて豊富な資源といったフロンティアが必要である。 しかし、そういったフロンティアは急速に失われつつある。たとえば、グローバル化により先進国は、東南アジア諸国・ブラジル、東欧への生産拠点移動による生産性向上の恩恵を得てきた。 しかし新興国の賃金が上昇してくると、その旨みは減ってくる。競争に打ち勝つために、より安い人件費を

  • 権力とたたかう良心 : 池田信夫 blog

    2013年08月22日01:56 カテゴリ 権力とたたかう良心 先日の大塚史学の記事の関連でカルヴァンに興味があったので読んだが、伝記文学の傑作である。今は絶版だが、ツヴァイク全集は電子版で出してもいいかもしれない。 カルヴィニズムが資主義を生んだ、という『プロ倫』の物語はよくできているが、今では文学的価値しかない。しかしファーガソンが「ウェーバーは誤った理由で正しかった」というように、プロテスタントが資主義を生んだというのは、別の意味で正しいことがわかってきた。それを象徴するのが、書のテーマである権力=カルヴァンと良心=カステリオンの対立である。カルヴァンはフランスからカトリック教会の弾圧を逃れてスイスに亡命し、ジュネーブで教会の指導者になる。そして政治の実権も握ると、彼の教義を批判する者を弾圧するようになり、三位一体説を批判したセルヴェートを火刑に処すなどの恐怖政治を行なった。

    権力とたたかう良心 : 池田信夫 blog
  • 「ありのまま」の資本主義を - 書評 - 里山資本主義 : 404 Blog Not Found

    2013年07月13日18:30 カテゴリ書評/画評/品評Value 2.0 「ありのまま」の資主義を - 書評 - 里山資主義 里山資主義 NHK広島取材班 / 藻谷浩介 編集部より献御礼。 ああ、これでいいのかも。 404 Blog Not Found:少子化対策にあたって0番目に直視すべき現実 今から何とか出来るのは、「減ってもなんとかなる」ように持っていくだけ。 そう持って行くための、一つの解が、書にある。 唯一の解ではないかも知れないが、すでに見つかった解は私が知るかぎりこれだけ。 書「里山資主義」は、「ありのまま」の資主義のすすめ。 その前に、現在我々が「資主義」だと思い込んでいるものを振り返ってみよう。 〈「お金」崩壊〉より この上下の円のうち、元来の資は下の円である。拙著「弾言」で「カネ=ヒト+モノ」となっているうちのモノに相当する。 それを我々はどうし

    「ありのまま」の資本主義を - 書評 - 里山資本主義 : 404 Blog Not Found
  • マルクス的な非対称性 - 『世界史の中の資本主義』

    世界史の中の資主義: エネルギー、料、国家はどうなるか [単行] 編著者:水野 和夫・川島博之 出版:東洋経済新報社 ★★★★☆ グローバリゼーションというと、「国境がなくなって世界がフラットになる」というトム・フリードマンのような脳天気な話が多いが、現実のグローバル資主義はフラットどころか、ますます分裂と混乱に満ちた世界になりつつある。それはつい最近も、外資系ヘッジファンドの仕掛けた株価の暴騰と暴落で、日人も実感しただろう。 その原因はブローデルが指摘したように、市場と資主義は根的に異なるシステムだからである。市場は古代からどこの社会にもあり、等価交換を原則とする対称性の世界だ。それに対して12世紀以降の西洋に生まれた資主義は、不等価交換で利潤を上げる非対称性の世界である。いま世界をおおいつくしているのは、市場ではなく資主義なのだ。 両者の違いをアリギはスミス的発展とマ

    マルクス的な非対称性 - 『世界史の中の資本主義』
  • 北欧はなぜ成功したのか : 池田信夫 blog

    2013年02月03日14:00 カテゴリ経済 北欧はなぜ成功したのか バラマキ補正とインフレ目標に続く「3目の矢」は、成長戦略だそうである。潜在成長率を上げる政策には意味があるが、経産省の張り切っている「新ターゲティングポリシー」なんて有害無益だ。それより今週のEconomist誌におもしろい特集が出ている。 アメリカやEUが不況から抜け出せないのに対して、北欧諸国が元気だ。上の図のように一人当たりGDPは世界の上位を占め、成長率も高い。その最大の原因は政府の効率性だ、とEconomist誌はいう。政府への国民の信頼度は高く、「政府を信頼する」と答えた国民の比率は50~60%とEU平均の2倍近い。 この一つの原因は政府が小さく、地方分権化されていることだ。人口が最大のスウェーデンでも900万人と大阪府ぐらいで、それがさらに小さな州にわかれて予算の独立性も高いので、国民は「足による投票」

    北欧はなぜ成功したのか : 池田信夫 blog
  • 増税と巨大な政府支出により社会主義化する日本

    安倍内閣は、2012年度の補正予算として20兆円以上もの緊急経済対策を発表している。リーマンショック直後の異例の緊急経済対策を除けば、史上最大の規模となる。これによりGDPを2%引き上げ、60万人分の雇用を生み出すという。こうした補正予算を含めて、29日午後に、政府は2013年度一般会計予算案を決定したが、とにかく財政出動で、景気対策をすることに重点を置いている。しかし、こうした財政出動による景気浮揚効果はコインの表側を見ているに過ぎない。コインの裏側は、最大規模の赤字国債の発行である。国債発行とは、将来の税金の先いに過ぎない。そして、こうした財政出動は将来の景気の前借りなのである。いったい誰がこのつけを払うのか? いうまでもなく将来の納税者である我々だ。さらに驚くべきは、その中身だ。 まずは、作年末に公的資金で日の電機メーカーの工場や設備などを1兆円買い取る、という恐るべき政府の方針

    増税と巨大な政府支出により社会主義化する日本
  • アンチ・グローバリズムも“グローバル化”している – 橘玲 公式BLOG

    藤原章生氏の『資主義の「終わりの始まり」』を興味深く読んだので、忘れないうちに感想を書いておきたい。 著者の藤原氏は毎日新聞記者で、ローマ支局長のときにギリシアの混乱を取材した『ギリシャ危機の真実』という優れた現場報告を書いている。書はその混乱を経て、イタリアやギリシアなど“南のヨーロッパ”で「資主義はもう終わりだ」という思想が生まれつつあることを取材したものだ。 物語は、2012年1月に交通事故で急逝したギリシアを代表する映画監督、テオ・アンゲロプロスが遺した謎めいた言葉から始まる。 「いまは未来が見えない。そして誰もが大きな待合室でチェスをしながら、扉が開くのを待っている。中には扉を壊そうとする者もあるがすぐには開かない――。ここ地中海圏が、扉を最初に押し開こうとするだろう」 アンゲロプロスが死んで、この“予言”の真意を直接訊くことはできなくなってしまった。そこで著者は、イタリア

    アンチ・グローバリズムも“グローバル化”している – 橘玲 公式BLOG
    valuefirst
    valuefirst 2013/01/24
    日本においても昨年末の選挙で、リベラル勢力が激減した理由は、こういうことになるのだと思う。
  • 危機は過ぎ去ったのか - 『ユーロ破綻』

    ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った (日経プレミアシリーズ) 著者:竹森 俊平 販売元:日経済新聞出版社 (2012-10-10) ★★★★☆ 昨年末から、ユーロが急ピッチで上がり始めている。12月初めに1ユーロ=107円前後だったのが、きょうは115円近くまで上がった。市場の見方では、暴落していたスペインやイタリアなどの国債をECBが「無制限に買い支える」と表明したためだそうだ。私もユーロを買い戻そうかと思ったが、書を読んでやめた。その抱える問題は、金融支援で乗り超えられるほど簡単なものではない――というより悪魔的に複雑で、ユーロが今後も維持できるとはとても思えないからだ。 一般にはユーロ危機の発端はギリシャの財政危機だと思われているが、それは問題が表面化したきっかけにすぎない。その質は域内の国際競争力の格差から生じた国際収支危機である。非常に複雑な話を思い切って単純化すると、そ

  • 10人の村で経済成長と失業を考える

    マスコミや政治家は、失業や企業の倒産というものを極めてネガティブなものと捉えているようだ。そして、それは税金を投入し、資主義の原理原則を踏み外してでも避けなければいけないもののようだ。筆者には、失業や企業の倒産というものが、社会が豊かになっていくための必要不可欠なプロセスである、という当たり前のことが忘れさられているような気がしてならない。経済成長と失業はコインの裏と表であり、悪いことではないのである。以下は、拙著『日人がグローバル資主義を生き抜くための経済学入門』からの引用である。10人の村で、経済成長というものの質を考えている。 10人の村の話 最初は貧しい自給自足の農村です。10人がみな朝から晩まで田畑を耕して必死に飢えないようにべ物を作っています。ところがある日、村人のひとりが肥料を発明しました。この肥料を使うと安定してたくさん野菜や果物や穀物を作れることがわかったのです

  • ルネサスは二度死ぬ : 池田信夫 blog

    2012年12月24日13:00 カテゴリ経済 ルネサスは二度死ぬ どうやらシャープに続いて、パナソニックも危なくなってきたようだ。ルネサスも「日の丸ファンド」で救済されたが、これは新たな悲劇の始まりである。今週のメルマガから引用しておこう。 半導体大手のルネサスエレクトロニクスが、産業革新機構とトヨタ自動車やパナソニックなど国内企業8社から1500億円の増資を受けることが決まりました。そのうち革新機構が1383億円を引き受ける、事実上の「国有化」です。 今春にルネサスの資金繰りが急に悪化したとき、大株主の日立製作所、三菱電機、NECに支援を要請しましたが、3社は増資を断りました。このためメインバンクの仲介で、米系ファンドKKRが1000億円の出資をする話が進みました。 ところが自動車用マイコンの発注者であるトヨタなどが「中国企業に事業売却されるのではないか」とか「足元を見て価格を大幅に引

    ルネサスは二度死ぬ : 池田信夫 blog
  • いまさら人に聞けないゼロ金利政策と量的緩和 : 金融日記

    金曜日の米雇用統計が下振れしたために、FRB(アメリカの中央銀行、FEDともいう)がQE3に踏み切るのかどうかに、市場関係者の注目が集まっています。ところで、ゼロ金利政策とか量的緩和とか、ニュースなどでよく聞きますが、社会人や経済系の学生など、知らないと恥ずかしい、いまさら人に聞けない言葉ですね。ということで、今日は、ゼロ金利政策と量的緩和というのを簡単に説明しましょう。 まずは、ゼロ金利政策から。 中央銀行は、景気が悪くなる(世の中のカネの回り方が悪くなる)と、金利を引き下げます。金利を引き下げると、人々が金を借りやすくなって、借金して家を買ったり、新規事業をはじめたりする(ことになっている)ので、金回りが良くなって景気が改善するからです。 ちなみに中央銀行は、金融市場の中で一プレイヤーとして、現金を含む金融商品を買ったり、売ったり、貸したり、借りたりして、金利を誘導します。このときに直

    いまさら人に聞けないゼロ金利政策と量的緩和 : 金融日記
  • 東電国有化と金融機関の外部不経済

    政府の原子力損害賠償支援機構は31日、東京電力の第三者割当増資を公的資金1兆円で引き受け、実質国有化した。これは一見、政府が東電を救ったようであるが、実際に救われたのは日の大手銀行の利益である。日のメガバンクは、東電に対して数兆円の融資をしている。東電が破綻すれば、当然、これらの債権が焦げ付く。銀行は、そういったリスクを承知で東電に相応の金利を取って金を貸していたのだから、破綻したら、その損失を被るのは来当然である。 しかし、巨大な金融機関は、破綻すると金融機関の連鎖倒産を引き起こし、社会全体にとって必要不可欠な金融システムが崩壊してしまう。こうしたシステミック・リスクを回避するために、時に政府による救済が行わる。ところが、今回の件では、まったくもってシステミック・リスクの心配は必要なかった。メガバンクは3行で、2012年3月期の1期のみで、合計で2兆円ほどの利益を上げており、東電救

    東電国有化と金融機関の外部不経済
  • 学校は競争の装置である : 池田信夫 blog

    2012年07月17日00:24 カテゴリ科学/文化 学校は競争の装置である 大西宏氏など何人かの人が批判しているので、内田樹氏のブログ記事を読んでみた。テーマである「いじめ」の話はともかく、例によってペダンティックな飾りとして持ち出す「思想」的な話が間違いだらけだ。彼はこう書く:学校は来は苛烈な実社会から「子供を守る」ことを務とするものです。それは学校というものの歴史的発生から明らかだと思います。ヨーロッパで近代の学校教育を担った主体のひとつは、イエズス会ですけれど、それは「親の暴力から子供を守る」ためでした。イエズス会が「親の暴力から子供を守る」ために教育したという根拠はどこにも書かれていないが、歴史的な常識に反する。少なくとも内田氏より信頼に値する哲学者であるミシェル・フーコーはこう書いている:イエズス会修道士学校では、一般的な形態は合戦および敵対の形態であって、労働・知識習得・

    学校は競争の装置である : 池田信夫 blog
  • シャープ元幹部が実名で明かす 日本のテレビが韓国製に負けた「本当の理由」(週刊現代) @gendai_biz

    を代表する電機メーカーが軒並み巨額の赤字に陥っている。経営者たちは円高や欧州不況など外部環境のせいにするが、言い訳に過ぎない。トップが舵取りに失敗し、決断を間違えた瞬間があった。 絶頂からあっという間に転落 '07年に社長となった片山幹雄さんの下で、シャープは大阪・堺市にあった新日鐵の工場跡地に液晶パネルと薄膜太陽電池の超巨大工場を新設しました。 「グリーンフロント堺」と名付けられたこの巨大工場に投じられた資金は、協力会社の分も合わせると実に1兆円。うち3800億円が第10世代と呼ばれる最新鋭の液晶パネル製造工場への投資でした。 液晶ディスプレイの性能と価格を決定する大きな要因は、いかに大型のパネルを作れるかです。堺工場は、40〜60インチの大型ディスプレイの市場が立ち上がることを予測して建設されたものでした。三重県・亀山工場で成功した、液晶ディスプレイからテレビまで一貫して生産する「

    シャープ元幹部が実名で明かす 日本のテレビが韓国製に負けた「本当の理由」(週刊現代) @gendai_biz
  • 勤勉革命の呪縛 : 池田信夫 blog

    2012年07月12日16:52 カテゴリ 勤勉革命の呪縛 おとといのニコ生アゴラでも議論になったことだが、日の役所の縦割り構造は常軌を逸している。個人情報保護法の関連法だけで1800もあり、同じような法律を各省庁や業界ごとにつくっているという。これは企業も同じで、パナソニックの津賀新社長は「当社は中小企業の集合体だ」という。 このような日の組織のタコツボ的な性格は、中根千枝や丸山眞男など多くの人々に指摘されてきたが、その原因ははっきりしない。その一つは、『気分はまだ江戸時代』でも論じたように、日が異例に平和で、多くの村をまとめて戦争する必要がなかったことだろう。戦国時代には統一国家のできる兆しもあったが、その途中で徳川家が全国の1/4を統治した状態で戦争を「凍結」してしまった。 この平和な時代に、日の人口は1000万人から3000万人以上に激増した。その過剰人口を消化するために

    勤勉革命の呪縛 : 池田信夫 blog
  • 「大分岐」から「大収斂」へ : 池田信夫 blog

    2012年04月22日22:26 カテゴリ経済 「大分岐」から「大収斂」へ Great Divergenceという言葉を最初に使ったのは、書である。西洋が産業革命や資主義などの「正しいコース」をたどったのに対して、中国がなぜ停滞したのかという従来の問いに対して、18世紀まで世界の最先進国だった中国をイギリスが抜く大分岐がなぜ起こったのか、という書の問いは大きな論争を呼んだが、今日では「グローバル・ヒストリー」の一つのマイルストーンとみなされている。 書が示したように、大分岐を生んだのが「資主義」だという通説は疑わしい。18世紀のイギリスでは、資は稀少ではなかったからだ。「産業革命」だというのも、当時の中国の高い技術水準を考えると疑問だ。西洋が中国を追い抜いた最大の要因は、土地と燃料だというのが、書の仮説である。新大陸の発見や植民地の拡大で、西洋の経済成長を制約していた土地が「

    「大分岐」から「大収斂」へ : 池田信夫 blog
  • Joe's Labo : 会社が儲かっても給与は上がらない

    2012年04月07日13:01 by jyoshige 会社が儲かっても給与は上がらない カテゴリ経済一般 4月に新社会人になったばかり人も多いと思うので、今日は簡単な論理的思考力の トレーニングをしようと思う。 ちょうどブロゴスに適当な教材も転がっていた。 06年頃に「日企業、続々と過去最高益更新」「バブル以来の求人数に」などという ニュースがしばしば流れていたのを記憶している人も多いだろう。 実際、景気は良かったのだ。一方で、労働者の賃金は必ずしも上がってはいない。 どうも一部の人達は、この点をもって 「労働者が階級闘争に敗れたせいだ!」と思ってしまうらしい。 そして、そういう先進国共通の現象を引き起こした価値観が“新自由主義”ということらしい。 だから、法律という武器で階級闘争を労働者に有利にしろ、つまり、賃下げや解雇を もっと強く禁じ、非正規雇用は正社員化を強制しろというロジッ

  • ポスト工業化時代は江戸時代? : 池田信夫 blog

    2012年02月28日21:21 カテゴリ科学/文化 ポスト工業化時代は江戸時代? 先週「アゴラ」で『暇と退屈の倫理学』を取り上げたところ、意外に多くのアクセスがあり、このもアマゾンで109位まで上がった。これと昨日のエルピーダの事件は、無関係なようでつながっている。北尾吉孝氏も指摘するように今回のように所謂「ポスト・インダストリアル・ソサエティ(脱工業化社会)」に相応しくない産業に血税を大量に費やして行くというのは全く持ってナンセンスです。[・・・]例えばエルピーダに投下された上記公的資金がiPS細胞(新型万能細胞)の分野に流れていたならば、どのような成果がそこに現れてくるのかといった楽しみを常に持つことが出来ていたことでしょう。もう日が「ものづくり」で輝く日は二度と来ない。主要な市場が国内にないのだから、国内でつくる必然性がない。ASCII.jpの連載の最終回でも書いたように、日

    ポスト工業化時代は江戸時代? : 池田信夫 blog
  • 欧州金融危機の本質 

    繰り返しになるが、今回の欧州金融危機の質は、ギリシャでもスペインでもイタリアでもない。 一番の事件が先週起きた。 ドイツ国債の入札の不調である。 なぜこれが質的な問題か。 それは危機のステージが一歩進み、危機の核心が明らかになってきた事件ととらえられる可能性があるからである。 ドイツ国債は、欧州危機の深まりと共に、これまでは価格が上昇していた(利回りは低下)。 それは、ギリシャ国債に始まり、ポルトガル、スペイン、イタリア国債、しまいにはフランス国債までが、リスク回避というこで売られる中で、その資金の異動先として、安全資産のドイツ国債が選ばれてきたからだ。 ドイツ国債が値下がりすると何が問題か。 それは、リスク回避、質への逃避という投資行動から、バランスシート調整、とにかく投資総量を減らすという投資行動に変化した可能性があるということだ。 これの何が問題か。 長期的な金融市場拡大トレンド

    欧州金融危機の本質