プリント基板上のチップ間通信、サーバー間バックプレーン伝送、基幹通信網の光ファイバ伝送などを対象とする「ISSCC 2013」の有線通信分野では、前回(2012年)に引き続き、高速化・低消費電力化・高伝送路損失補償の流れが続いている。また、高速化のニーズに応じるべく、光技術と融合した新しい回路技術の発表が多い点にも注目される。
オーストラリアUniversity of New South Wales(UNSW)などの研究チームは、これまで10nm以下の寸法では成り立たないかもしれないと思われていたオームの法則が、線幅が原子1個分しかない配線でも成り立つことを確認したと発表した。
ワイヤレスジャパン2007で浜松ホトニクスは、最長2kmを1.25Gbpsのワイヤレスネットワークで結ぶ光無線システム「PHOTOLINER-G C10370」を展示・デモンストレーションした。今年秋以降に提供開始する。 光を利用してギガビットLANを最長2km無線伝送する「PHOTOLINER-G C10370」 主に離れた建物の間でLANを構築する用途に利用され、ギガビットイーサネットなどを光化して伝送する。同社の従来製品でギガビットの速度に対応したもの(PHOTOLINER-G C8570-02)は最長通信距離が最長1kmだったが、新製品ではこれを最長2kmとするとともに、同221×248×550mm・15kgだった装置本体を、155×164×435mm・約5.5kgへと大幅に小型軽量化した。 UTPケーブルをそのまま収容可能 新製品で新たに投入されたのが、デジタルカメラの手ブレ補正
米Intelは,デジタル・データを40Gbpsで光信号に変換可能な,シリコン(Si)製半導体のレーザー変調器(laser modulator)を開発した(写真)。Intelフォトニクス(光回路)技術研究所のAnsheng Liu氏が米国時間7月24日,同社の公式ブログへの投稿で明らかにしたもの。 光集積回路(PIC:Photonic Integrated Circuit)をSi製半導体と組み合わせるには,デジタル・データを高速に光信号へ変えるSi光学変調器(silicon optical modulator)が欠かせない。現時点で実用化されている光学変調器の動作速度は10Gbpsで,ニオブ酸リチウム(LiNbO3)やIII―V族化合物半導体などの比較的新しい材料を用いている。こうした素材は,最大で動作速度40Gbpsの実績がある。 Intelは,より一般的で安価な材料であるSiを使って同等
会期:6月10~15日(現地時間) 会場:フランス リヨン市 リヨン国際会議場(Centre de congres de Lyon) マイクロマシン(MEMS)の研究分野の一つに、超小型のエネルギー発生器がある。簡単に言うと、超小型の発電機あるいは電池を開発しようという試みだ。マイクロパワー発生器(Micro Power Generator)とも呼ばれる。その代表が燃料電池セルである。MEMS技術を利用して燃料電池セルを小型化する研究が国内外で活発に行なわれている。 燃料電池に期待されるのは、発生する電力のエネルギー密度がリチウムイオン電池やニッケル水素電池などよりも高いこと。一方、燃料電池で電力を継続的に発生するためには、燃料を継ぎ足さなければならない。寿命を意識せざるを得ない点では、現在の電池とあまり変わらないといえる。 ところが、電池の寿命をまったく意識せずに済む発電機がMEMS分野
【Interop Las Vegas】イーサネットは100Gビット/秒へ、ファウンドリ副社長が最新の標準化活動を報告 10Gビット/秒のイーサネットの製品が数多く見られる「Interop Las Vegas 2007」の展示会場。だが、標準化団体は早くも一桁上の100Gビット/秒版イーサネットの議論を始めている。Interop Las Vegasでは、米ファウンドリ・ネットワークスのハードウエア・エンジニア部門のジョン・バーガー副社長が、その最新の活動内容を報告した。関心が高く、会場となった宴会場の収容数を超える展示会来場者が同氏の講演に耳を傾けた。 100Gビット/秒版イーサネットを検討するのは、IEEE802.3のHSSG(ハイスピード・スタディグループ)。2006年に7月に結成され、現在はPAR(標準化承認依頼)が検討されている段階にある。PARが承認されれば、作業部会は「タスクフォ
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