3年ほど連載を続けているこのコラムだが、今号からは少し装いを変え、最新の技術トピックを業界全体の流れから俯瞰(ふかん)的に見た考察を加えていきたい。最初のトピックはNode.jsだ。 Node.jsを取り巻く議論の背景 2009年に発表されて以来、ソフトウェアエンジニアの間で注目を集めているNode.js だが、それを取り巻く非同期プログラミングへの賛否両論の根底は、1990年代の初めにミニコンピュータからパーソナルコンピュータ(以下PC)へと引き継がれたRPC(Remote Procedure Call)に関する議論にある。 RPCの発想をPCの世界に持ち込んだのはMicrosoftである。Windows 95より前は、ノンプリエンプティブマルチタスク[1]しかサポートしていなかった。 Windowsに本格的なマルチタスク機能を持ち込んだのは、David Cutlerを筆頭とするDEC(
WebKitからフォークされたBlink Googleが、WebKitからフォークしたBlinkをChromeブラウザ向けに開発することを発表した。これは、これまで足並みをそろえてWebKitを共同開発してきたAppleとGoogleが袖を分かつことを意味する。WebKitがモバイルデバイスのデファクトスタンダードになっていること、AppleとGoogleがHTML5の標準化に大きく貢献してきたことを考えれば、今後の標準化に支障が出るのでは、と懸念する声も聞こえてくるのも当然である。 業界全体にこれほど大きな影響力を持つWebKitだが、WebKitの誕生にMicrosoftのインターネット戦略が大きく関わっていたことをご存じだろうか。 Steve Jobsが1996年にAppleに戻って最初にした大きな仕事は、当時のAppleの財政を立て直すための貴重な資金(1億5千万ドル)をMicro
Xamarin Advent Calendar 24日目のエントリーです。クリスマスイヴということで、少しふんわりした振り返り話を書きましょう。 今さら書くこともないでしょうが、わたしはXamarinの中の人をやっています。もともとはMonoの中の人なわけで、Xamarinの中の人としてのポジションでは正直個人的には大したことはやっていません(いやそれはmonoでもか)。特に最近はAndroidの仕事も放置して、今さらMSBuild.exeの実装を勝手にやっているわけでして、いつクビになってもおかしくない仕事ぶりであります。Xamarinとしての仕事は、もう少しネイティブ寄りの開発をさせてくれるかLinux版を出すかしてくれたらやる気3-5倍くらいでコミットするのになぁといった感じでくすぶっています。 まあ戯言はおいといて、今回はわたしからの〆エントリということで(てか2日しか書いていない
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