CMMレベル5の認定を受けたインドの会社に発注したはずが、品質が悪い。こうした悲劇がなぜ起こるのか? そのメカニズムを考えてみよう 前回のコラムで紹介したように、絶望的に不足している組み込み系ソフトウェア開発技術者を補うものとして期待されているのがインドなどへのソフトウェア開発の海外発注です。インドは、レベルの高いハイテク技術者を安価に大量に提供できる能力を備えており、まさに需要と供給がピタリと一致しているのですが、懐石料理の繊細な風味をカレー粉の鮮烈さで塗りつぶすように、両者がうまく融合した例はほとんど聞きません。今回は、この悲劇が起きるメカニズムについて考えてみます。 インドのソフトウェア開発会社が日本でセールスを展開する場合、殺し文句として使うのが「ウチは、CMMのレベル5の認定を受けています」でしょう。“CMM(Capability Maturity Model)”とは、ソフトウェ
![幻の白いカラスを追い求め、僕らはインドにたどり着く](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/eab7a79b4e9649f958323e6311d214df3fdaa67a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fmn%2Farticles%2F0808%2F14%2Fay_kumi02.gif)