より対線で10Gbpsを 10GBASE-Tでは、1000BASE-Tと同じ考え方で4つのより対線ペアを利用する。1ペアあたりの伝送速度は2500Mbps(2.5Gbps)で、合計10Gbpsを実現する仕組みだ。 より対線ペアに流れる電流の周波数は400MHzに達する。この1000BASE-Tの6倍以上の周波数に耐えられるケーブルは、カテゴリ6e/6a/7となる。ただし、10GBASE-Tのケーブル選択では、「エイリアンクロストーク」の影響を抑止することを考えなければならない。エイリアンクロストークとは、ケーブル内のペア間で発生する漏話ではなく、並べて敷設される別のケーブルから混入する外来の漏話である。 エイリアンクロストークを防止するためには、より線ペアを金属箔などのシールドで保護しなければならない(図4)。この基準に当てはめると、カテゴリ6eはシールドされておらず好ましくない(図4の(