データセンターでは、発熱だけでなく湿度も大きな問題だ。データセンターの湿度管理は、温度管理に比べて後回しにされることが多い。だが、湿度を適正に保つことは、コンピュータ部品の障害や電力の浪費を防ぐことにつながる。 現在のデータセンターの冷却ユニットには、フリーアクセスフロア環境のCRAC(Computer Room Air Conditioner)や、天井マウント型クーラー、あるいはサーバラック列内に設置されるタイプなどがあるが、これらはいずれも相対湿度を表示し、データセンター管理者がそれを調整できるようになっている。だが業界では、データセンター機器の安定稼働を維持するには、どのような湿度範囲が適正か、また、サーバルームの湿度を測る尺度として、相対湿度のほかに適切なものがあるのかどうかが、議論の的になっている。 確かなことは、データセンター管理者は気象学者ではないにしても、湿度とは何か、そし