Kabuku Connect HOME 学習コーナー 設計 1ランク上の品質、コストを実現する幾何公差の逆転活用法 第4回 規則編「よくある間違いには気をつける」 技術士の折川先生による連載「1ランク上の品質、コストを実現する幾何公差の逆転活用法」です。第4回は規則編「よくある間違いには気をつける」です。 はじめに 前回までに、機能品質やコストを適正化するための幾何公差の基本的な考え方について解説した。 この幾何公差を効果的に活用するためには、その文法や作法を正しく理解しておく必要がある。 最終回の今回は、幾何公差の運用ルールに焦点を当て、理解しているようでも実は間違った使い方をしている事例を紹介しながら、使用上の注意点について解説する。 1. 幾何公差は共通言語 1-1. モノづくりのグローバル化と協業化 図1は現在のモノづくりの実態を簡略的に表現したものである。 国際経済や社会情勢の影