7月18日、経済産業省は液化天然ガス(LNG)の生産国と消費国が集まる「LNG産消会議2023」を都内で開いた。3年ぶりの対面での開催となるこの会議は、東日本大震災後に日本各地の原子力発電所が事実上再稼働できなくなったことで、日本のLNG需要が急増し、「アジアプレミアム」と呼ばれるアジアでのLNG価格高止まりの状態が続いたことをきっかけに行われてきたもので、LNGに関連する国際会議として毎回数十カ国から1000人以上が参加する世界最大規模のものである。 今年で12回目となるが、今回はこれまでの開催と大きく異なる点が2つある。一つは主催者の変更で、過去の会議はすべて経済産業省とアジア太平洋エネルギー研究センター(APERC:APEC諸国のエネルギー諸課題を分析研究するための組織)の共催で行われてきたが、今回は初めて国際エネルギー機関(IEA)との共催として行われた。 もう一つは開催時期で、過