議論を呼ぶ「訂正できる」ブロックチェーン、そのメカニズムとは?:金融機関で検証進む(3/4 ページ) オペレーティングコスト削減の効果も ここで、あらためてブロックチェーン技術の意義を振り返ろう。「利害が異なる当事者同士でも、その記録内容は信用できる」という性質は、企業ユーザーにとって大きな可能性を秘めている。例えば、さまざまな国のさまざまな立場の当事者が参加するサプライチェーン上の商流を可視化するのにブロックチェーンは有用だ。 納期が守られなかったり、発注と異なる商品が納入されたり、未払いがあったりといった取引上の問題が発生した際に、発注や納品、支払いなどの諸情報が双方にとって信用できる、ごまかしがきかない形で記録されているなら、紛争解決の手間は圧倒的に少なくなる。 また、取引上のイレギュラーへの対処(「督促」「再発注」「キャンセル」「違約金の支払い」のどれかを判定して実施する、など)を