出会い系サイトで相手に会えないまま1千万円余りをだまし取られたとして、利用者の男性が4日、東京都渋谷区のサイト運営会社に対し、約1200万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こした。昨年7月に愛知県内の弁護士たちが結成した出会い系サイト被害弁護団が携わる初めての訴え。弁護団は「サイト利用者が被害に気付くきっかけになってほしい」と話している。 訴えたのは、岐阜県内の30代の男性。訴状によると、男性は2009年4月に出会い系サイトに登録し、「24歳の会社員女性」を名乗る相手とメールをやり取りするようになった。1年ほどたつと、相手から男性に会えなかったことが原因で自殺を図ったというメールが届き、さらに母親を名乗る人物から謝罪を求めるメールが送られてきた。 男性は相手の住所の「情報開示料」名目などで昨年9月までの108回にわたり1090万円をサイト運営会社に振り込んだという。弁護団は、相手