浜松市の天竜地区(天竜区、北区)で生産される天竜材が2020年東京五輪・パラリンピックの選手村交流施設「選手村ビレッジプラザ」(東京都中央区)で活用される。五輪・パラ関係施設では有明体操競技場(東京都江東区)に次ぐ採用。同市は木材の国際認証取得に全国に先駆けて力を入れており、五輪を契機に認知度を高め、天竜材の普及・拡大につなげたい考えだ。(石原颯) 11日午後、天竜森林組合(同市天竜区)で出発式が行われ、柱やはりに使われる143本の天竜材を載せたトラックが関係者らに見守られながら選手村へ向かった。 ビレッジプラザは入村式が行われるなど選手村の顔となる5棟からなる施設で、天竜材はメディアセンターや事務所が入る棟の柱やはりなどに使用される。最終的な出荷量は約1500本に上る予定で、供給される木材全てに「浜松市」の文字が英語表記とともに印字される。柱は床から高さ70センチの位置に印字が見えるよう