臨時特急を撮影しようと踏切内にカメラの三脚を置いたとして、奈良県警西和署が、鉄道営業法違反の疑いで、兵庫県尼崎市の男性会社員(50)を書類送検したことが4日、同署への取材で分かった。男性は容疑を認めているという。 鉄道撮影の愛好家「撮り鉄」の立件は異例。JR西日本は被害届を出していないが、同署は「全国で撮り鉄をめぐるトラブルが相次ぎ、警鐘の意味がある」としている。 送検容疑は5月9日、奈良県斑鳩町のJR関西線王寺−法隆寺間の踏切で、臨時特急の写真を撮影するために踏切内の線路脇にカメラの三脚を置いたとしている。このトラブルで上下線2本が部分運休、5本が最大16分遅れ、約1300人に影響した。 男性が撮影しようとしていたのは臨時特急「まほろば」で、平城遷都1300年祭を記念して運行していた。