人間というのは本質的に無知な生き物です。 人間ごときが何でも分かるわけがないのですから当たり前です。 でも、知らない部分は何かで補わなきゃなりません。 その何かとは簡単にいえば『想像力』です。 ここでいう『想像力』とは知らないなら知らないなりに一生懸命察したり慮ったりしようとする心の働きのことを指します。 先ず自分の無知を皮膚感覚で知ることが『想像力』を養うための第一歩です。 逆に知ったつもりになればなるほど『想像力』を失っていきます。 「自分は何でも知っている」という万能感は『想像力』を削ぎます。 万能感が強い人は他者を慮るチカラが必然的に弱くなります。 それは万能感が強い人ほど他者を察したり慮ったりする必要を感じないからです。 なので、慮るチカラが弱いというのは心の視野が狭いということを指します。 ここでいう心の視野の狭さとはその人独自の先入観に凝り固まった頑固な状態のことです。 当然