元一級建築士の処分取り消し 6月7日 16時36分 札幌市のマンションの耐震強度が偽装された問題を巡り、免許を取り消された設計事務所の元一級建築士が、処分は不当だと訴えた裁判で、最高裁判所は処分の理由が不十分だとして国と北海道の処分を取り消しました。 この問題は、平成18年3月、札幌市の元二級建築士がマンションの耐震強度を偽装していたことが明らかになったもので、構造計算を依頼した設計事務所の元一級建築士が、免許を取り消されたのは不当だと訴えたものです。1審と2審は「処分に問題はない」として訴えを退け、元一級建築士側が上告していました。7日の判決で、最高裁判所第3小法廷の岡部喜代子裁判長は「行政処分を行う場合には、不服を申し立てられるよう理由を示す必要があるが、今回の処分では処分の基準にどう当てはまるのか、全く説明されていない」として、処分を取り消しました。これによって、被告の国と道の敗訴が