菅直人首相は2日夜、内閣不信任案否決を受けて記者会見し、震災の復興対策や東電福島第一原発事故の収束に一定のめどがついた段階で辞任すると発言したことについて「放射性物質の放出がほぼなくなり、(原子炉が)冷温停止という状態になる。そのことが原子力事故のまさに一定のめどだ」と述べ、辞任の時期は今年秋以降になるとの考えを表明した。 東電は事故収束に向けた工程表で、今年10月〜来年1月に原子炉を100度未満の安定状態に保つ「冷温停止」にし、放射性物質の漏出を大幅に抑えるとしている。首相の発言は、退陣時期をこのタイミングに合わせて考えていることを明らかにしたものだ。