【ソウル】北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、失脚した張成沢(チャンソンテク)氏が処刑されたと伝えた。12日に開かれた特別軍事裁判で「国家転覆陰謀行為」があったとして死刑判決が下され、ただちに執行されたとしている。 故金正日(キムジョンイル)総書記の妹の夫で、金正恩(キムジョンウン)第1書記の義理の叔父にあたる張氏は正恩氏の「後見人」とされてきたが、反党・反革命的な分派行為や不正・腐敗行為があったとして、8日の朝鮮労働党政治局拡大会議で国防委員会副委員長や党行政部長などのすべての職務から解任され、党からも除名されていた。 張氏の処刑で同氏の側近らの粛清がさらに進むとみられ、正恩氏の独裁体制が強まるのは必至だ。