富山県内の造林地の下草を刈るボランティア活動として43年間続き、昨夏にその歴史の幕を閉じた「草刈り十字軍」。森林保全運動の草分けとなったその活動を継承しようと、愛知や大阪、徳島などの元隊員10人が23、24日、富山県に再び集い、下草刈りに挑む。 草刈り十字軍は1974年、富山県内の造林地で計画された除草剤の空中散布に反対する形で始まった。毎夏、全国から集まった学生らが、共同生活を送りながら機械に頼らず、大きな鎌を使って下草刈りに励んだ。延べ4261人が参加、県内の山林延べ1877ヘクタールの下草を刈ってきた。97年には映画化され、同様の活動は関西や首都圏などにも広がったが、富山では昨夏、高齢化や参加者の減少などで終了した。 再集合は愛知県豊橋市の飲食業、松井美樹さん(25)が呼びかけた。高校2年だった2008年に初めて参加。以来、毎夏加わってきた。「草を刈った向こうに仲間の背中が見えた時の