内閣支持率の低迷に危機感を抱く自民党国会議員が25日、外部から安倍政権への苦言を聴く会を立ち上げた。呼びかけ人は30人で、平沢勝栄(東京17区)、竹本直一(大阪15区)両衆院議員ら首都圏や関西圏の議員が目立つ。初会合で「解散総選挙で自民党が厳しい戦いを迫られることは必至」などとする設立趣意書を確認した。 初回の講師は政治評論家の森田実氏。「自民党の現状は相当深刻」と語ったうえで、憲法改正についても「国民投票で間違いなく否決になる」と断じた。後藤田正純衆院議員は、都議選の街頭演説で首相が「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と叫んだことについて、「なぜ執行部は誰も『おかしい』と言わなかったのか」と、党側に苦言を呈した。 今後は2週間に1度のペースで講師を招く予定。ある党幹部は「入閣できなかった議員が愚痴をこぼす会になる。会には首相だってイラッとするに違いない」と懸念している。