将棋の中学生棋士、藤井聡太四段(15)が3日午前、第67回NHK杯将棋トーナメントで十八世名人の資格を持つ森内俊之九段(46)に勝った。対局は異例の生放送で行われた。 藤井四段が攻め、森内九段が受ける展開になったが、藤井四段の正確な指し手が光った。藤井四段は2日の対局でプロ入り後初の連敗を記録したが、立ち直りの早さを見せた。対局を振り返った後、藤井四段は「積極的に攻めていく方針でいったのが良かった」と話した。 50人が出場するトーナメントの2回戦。藤井四段が公式戦で永世名人資格者と対戦するのは初めてだった。同トーナメントは通常、対局を収録して後日放送されるが、組み合わせの決定以降、放送日の問い合わせが相次いだため、生放送に切り替えられた。(村瀬信也)