お正月も間近。お正月というのは、いいものである。こどものときは何日も前から待ちどおしくてワクワクしていた。成人してからは、お正月の日差しの柔らかさを感じて、ウーム、人生というのはこんなふうに過ぎていくんだなと、何だかしみじみした。さて、これから老境に入っていく年代には、来し方を振り返り、なつかしむとき、ということになるのか。「新聞」という世界、小刻みな時間を追いかけてきた記者人生としては、お正月は、ふと、われにかえる内省のときかもしれない。 そのお正月を前に、2017年の政治は何だったか、わが「新ポリティカ」のバックナンバーを読み返してもいろいろあったなあ。山あり谷あり、政治というものはつねに波動を繰り返すものであることは、みなさん、ご承知の通りである。わたしは政治記者として「田中角栄」を担当していたから、「今太閤」から「刑事被告人」に落ち、そして「闇将軍」として開き直るまで、その浮沈の大
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