沖縄県の翁長雄志知事が名護市辺野古の埋め立て承認の撤回に踏み切る。公有水面埋立法を所管する土木建築部が現時点で「困難」とみる状況で、法的な要件がそろっていないのではないか、という疑念を抱く人は少なくない。
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沖縄県の翁長雄志知事が名護市辺野古の埋め立て承認の撤回に踏み切る。公有水面埋立法を所管する土木建築部が現時点で「困難」とみる状況で、法的な要件がそろっていないのではないか、という疑念を抱く人は少なくない。
-翁長雄志知事が埋め立て承認を撤回するんだって。どういうこと。 「沖縄防衛局が名護市辺野古の海を埋め立てて、新しい基地を造ろうとしているよね。埋め立てるには、県が『いいよ』と『承認』しなければならないんだ。2013年12月、前の仲井真弘多知事が承認し、工事が始まった。これに対し、新基地建設に反対する翁長知事は、このまま工事を進めたら大切な海がめちゃくちゃになるといった理由で、承認を引っ込め、『埋め立てたら駄目』という手続きに入ろうとしている」 -前にも承認取り消しとか、言ってたよね。 「『いいよ』と言ったけど、後から判断が間違っていたことに気付いたり、新しい問題が分かったりすることってあるよね。だから『いいよ』と言った人は、『やっぱり駄目』と言えると考えられる。取り消しは承認時にすでに問題があったのに見逃していた、撤回は承認の判断に間違いはないけど後から問題が出てきたと理解すればいいかな」
2014年の知事選への出馬会見以降、名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立て承認の撤回を巡る、翁長雄志知事の主な発言をまとめた。 ◇ ◇ ◇ 「知事選に勝ち、みんなで相談する中で(前知事の埋め立て承認の)取り消し、撤回のあり方を力を合わせてやれるよう頑張りたい」(2014年9月13日、知事選への出馬会見で) 「私たちは心を一つにして包容力を持ち、新辺野古基地は絶対に造らせないとやっていきたい。私はあらゆる手法を持って、撤回を力強く、必ずやる」(17年3月25日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前での新基地建設に反対する県民集会で、撤回を初めて明言) 「どのような事由が撤回の根拠になるのか、法的な観点、国の日々の動き、全体の流れを勘案しながら、あらゆる状況を想定して弁護団と議論している」(同年4月25日、辺野古沖の護岸工事着手を受けた記者会見で) 「撤回については法的なもの、しっ
前回は体調を崩してお休みをいただきました。 当欄の更新を楽しみにしてくださっていた読者のみなさまには、あらためてこの場をお借りしてお詫びを申し上げます。 また、ざまあみろこのままくたばって連載休止に追い込まれやがれと思っていた読者には、ざまあみろ復帰したぞということをお伝えしてごあいさつに代える所存です。 今週から通常運転です。 体力、気力ふくめていまだにやや不足気味ですが、なんとかがんばりたいと思っています。 今回は、自民党の杉田水脈衆議院議員が「新潮45」に寄稿した文章と、その記事がもたらした波紋について書くつもりでいる。 体調を崩して寝たり起きたりしている間、ツイッターを眺めながらあれこれ考えていた内容を、なるべく考えていた道筋通りに書き起こすことができればよろしかろうと考えている。 というのも、当件に関する私の見解は、必ずしも一本道の結論に沿ったクリアな言説ではなくて、いまもって揺
9月の自民党総裁選をめぐり、派閥単位で安倍晋三首相の3選支持が広がるなか、無派閥の小泉進次郎・筆頭副幹事長の動向に注目が集まっている。時に政権に異論を唱え、2012年総裁選の際は石破茂・元幹事長を支持しているためで、対応次第で情勢に影響を与える可能性がある。 事実上の国会閉会日となった20日。総裁選への対応を記者団に問われた小泉氏は「最後までしっかり考える」と繰り返した。8月上旬に予定するインド訪問を「総裁選直前に逃亡」と報じられたことを念頭に、「何をやっても、何をやらなくても、どっちでも言われる」とも話した。 小泉氏は3月、森友学園との…
俳優・スタッフ計約1300人、全国に八つの専用劇場を持つ「劇団四季」の創設メンバー、浅利慶太さんが亡くなった。慶応大学在学中に旗揚げした四季を、世界有数の演劇集団にまで成長させた原点には、「いつかは芝居だけで食べられる劇団に」という思いがあった。 同級生の日下武史氏ら10人で劇団を始めたのは1953年。フランス革命記念日の7月14日を選んだ。貧しく、日下氏と一杯のそばを分け合うこともあったという。しかし、俳優のテレビやCMの出演料で劇団を運営する方法はとらず、演劇という「本業」で生活する道を模索した。 背景には、自身の生い立ちがあったのかもしれない。父の鶴雄氏は日本の新劇運動の先駆け、築地小劇場の創設メンバー。その後、映画俳優になったが、演劇を忘れられず、俳優座の研究生になった。父の失業で、疎開先の家族の暮らしはさらに苦しくなった。浅利さんは「憎き演劇」だったと振り返っている。 63年にオ
麻生太郎財務相は27日、財務省の幹部人事を発表し、一連の不祥事で失墜した信頼の回復を急ぐ考えを強調した。だが、陣頭指揮をとる事務次官に選んだのは、森友学園の公文書改ざん問題で文書管理の責任を問われた岡本薫明(しげあき)主計局長(57)。麻生氏自らも続投したまま、組織刷新とはとてもいえない新体制となった。 麻生氏は、改ざん問題で厳重注意処分を受けた岡本氏について「直接改ざんに関与したわけではない」とかばう一方、省内の要職を歴任してきた点を強調。「財務省の再生、刷新をやっていくにはふさわしい人物」と持ち上げた。 岡本氏の後任の主計局長には、改ざん問題で国会答弁などを担当した太田充理財局長(58)を充てた。岡本氏と入省同期で、「次の次官」と有力視される太田氏も処分を受けたが、次官候補の有力ポストに横滑りした。本省で改ざんの「中核的役割」を担ったとされる中村稔・前理財局総務課長は大臣官房参事官に異
沖縄県・辺野古で進む米軍基地の建設について、翁長雄志知事がきのう、海面の埋め立て承認を撤回すると表明した。 県が理由にあげた数々の指摘は、いずれも重い。これにどう答えるのか。近く開かれる聴聞手続きで、政府は県民、そして国民に対し、納得できる説明をしなければならない。 今回、県に「撤回」を決断させた最大の要因は、今月初めに沖縄防衛局が県側に部分開示した地質調査報告書の内容だ。埋め立て用の護岸を造成する沖合の海底の一部が、砂や粘土でできていて、想定とは大きく異なる軟弱地盤であることを示すデータが多数並んでいた。 地盤工学の専門家によると、難工事となった東京・羽田空港の拡張現場の様子に似ていて、「マヨネーズくらい」の軟らかな土壌が、深さ40メートルにわたって重なっている。政府が届け出ている設計や工法では建設は不可能で、その変更、そして費用の高騰は避けられないという。 驚くのは、報告書は2年前の3
気象庁は27日、強い台風12号は28日夜~29日未明、東海地方から西日本に上陸する見込みだと発表した。両日は東日本から西日本にかけて大雨と暴風、高潮の恐れがあり、警戒を呼びかけている。 台風12号は本州付近を東から西へ横断する見通しで、記録が残る1951年以降、初めての経路。日本の東付近にあった寒冷低気圧が西へ台風を運ぶ働きをするほか、大陸側から張りだしたチベット高気圧が台風の北上を妨げるなど、複数の要因が重なったためという。 台風が西進する場合、通常の東進とは逆に、通過した後の地域では南から湿った空気が流れ込んで大気が不安定な状態になりやすくなる。気象庁の担当者は「台風が通過した後に大雨が降るなど、これまでの経験が通用しない場合がある」としている。 同庁によると、29日正午までに予想される24時間降水量は、関東甲信300~500ミリ、東海300~400ミリ、近畿と中国200~300ミリ、
国民の信頼を失った組織を、刷新するつもりはないのではないか。そう判断せざるをえない人事だ。 前任者がセクハラ問題で辞任し、3カ月の空席が続いていた財務省の新しい事務次官に、岡本薫明(しげあき)氏が任命された。主計局長からの昇格である。 森友学園との国有地取引について、昨年の通常国会で、当時理財局長だった佐川宣寿(のぶひさ)氏はうその答弁を重ねた。その答弁に合わせるように、財務省では公文書が破棄され、改ざんされた。当時、官房長として文書管理や国会対応の責任者だったのが岡本氏だ。 麻生財務相はきのうの会見で、「一連の問題を真摯(しんし)に反省し、信頼回復に向けて再生に取り組むのにふさわしい人材を配置した」と強調したが、額面通りには受け取れない。 官房長、主計局長といった要職を歴任した岡本氏は、もともと省内で次期次官の本命と見られていた。文書改ざん問題で文書厳重注意の処分を受け、麻生氏と安倍官邸
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