英国を除く欧州連合(EU)加盟27カ国は28日、英国の要請に従い、EU離脱の期限を31日から来年1月末まで延期することを決めた。当初、今年3月末だった離脱期限はこれで3回延期されることになる。 英政府とEUは、離脱で双方の経済や市民生活が激変するのを避けるため、市民の権利などを規定した協定を結んだ上で離脱することを狙っている。だが、英政府とEUで合意した離脱協定案を、英下院はこれまで3回否決。ジョンソン英首相が新たにEUと結んだ協定案への採決も先送りされていて、英政府は「合意なき離脱」を回避するため、3回目の延期を求めていた。