予想通りの結論だったなあ……とため息をつく。昨秋の衆院選の敗北について、立憲民主党が1月27日まとめた「総括」である。 焦点は共産党と連携したことに対する評価だった。しかし、記されたのは「一定の成果はあったものの、想定していた結果は伴わなかった」という内容だった。 プラスもマイナスもあったという至極当たり前の結論である。前回の本欄で、私は岸田文雄首相の最近の説明ぶりは「何も言っていないのに等しい」と酷評したが、これまた「総括していないのに等しい」と言うほかない。 当初の総括案では、例えば、共産との連携を理由に比例代表の投票先を立憲から変えた有権者の割合を「約5%」と記していた。