韓国の「受験戦争」は日本でも良く知られている。日本の共通テストに例えられる韓国の大学修学能力試験(修能=スヌン)は11月中旬に行われ、今年も遅刻しそうな受験生をパトカーや白バイが会場へ送ったり、混雑緩和のため官公庁職員が通勤時間を遅らせたりする風物詩が各地で見られた。ただ、あまり知られていないが、修能を受けて大学に入学する学生は定員の約3割と実は少数派だ。大半の学生は、高校3年間の成績や活動を記した学生生活記録簿(学生簿)で選考されている。しかし、現政権は学校外の「私教育」を誘発するとして学生簿縮小、修能拡大を求め、入試制度は変遷している。 SKYを目指せ名門医大への合格の切り札は、教科成績から大会入賞歴、ボランティア活動までを管理する高額の「入試コーディネーター」だった-。 2018年の韓国ドラマ「SKY(スカイ)キャッスル」は、財力や人脈をかけて受験戦争に臨む富裕層の姿を描き、韓国社会