前回は,プライバシー・個人情報保護の視点から,米国の「Google Health」を取り上げた。筆者も,自己責任の下に「Google Health」に登録し,実際の使い勝手などを試している。このサービスの特徴は,電子個人健康記録(PHR:Personal Health Records)を,医療機関,専門学会,NPO(非営利組織),民間企業などのサードパーティが提供するWebベースの個人健康サービス(Personal Health Services)と連携させ,複数のWebサービスを融合させたマッシュアップとして利用できる基盤プラットフォームを提供している点にある。 もちろん,電子個人健康記録をサードパーティの個人健康サービスにリンクさせる画面では,必ず各サードパーティのプライバシーポリシーへのリンクを表示させるなど,細かいプライバシー・個人情報保護対策がWebサービス利用の前提条件となって