情報処理推進機構(IPA)は5月2日、4月の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況リポート」を公表した。公的機関をかたり、不正プログラムを添付する電子メールが出回っているとして注意を呼びかけている。 4月に確認された脅威で、政府や警察機関などが発信したと見せかける不審な電子メールの存在が注目された。4月16日には「IPA」をかたって、特定の組織へウイルスを添付した電子メールを送りつけるケースも見つかった。 これらの脅威は、送信元として信頼のある組織を装うことで、ユーザーに送りつけた電子メールの添付ファイルを開かせるのが目的。IPAをかたった電子メールにはPDFファイルが添付されていたが、このファイルにはPDFソフトの脆弱性を悪用してユーザーのPC名やOSのバージョン、IPアドレスなどの情報を、攻撃者が設置したサーバへ送信する不正プログラムが仕掛けられていた。 IPAでは対策として、