脅迫にバッシング……数多の危機を乗り越えたコミケット――多様性のむずかしさと価値日本最大規模の同人即売会コミックマーケット。同人誌、企業ブース、コスプレ広場などたくさんのモノが集まる。来場者は50万人を超え、2021年には開催100回目を迎える。その巨大イベントの歴史を見ると、多様性の大切さと困難が伺い知れる。 年に2回開かれる日本最大規模の同人即売会コミックマーケット。2018年末に開かれた「冬コミ(C95)」は、3日間で57万人が訪れ、冬の過去最高の参加人数を記録した(夏冬通しての最高は2013年夏のコミックマーケット84の59万人)。 1975年に始まったコミックマーケットは、32のサークル、700人(推定)が参加した。43年の歴史をもつ同イベントは困難の連続だった。 「コミックマーケット準備会」共同代表の市川孝一さん、有限会社コミケット、企画・広報室長の里見直紀さんに話を聞いた。