アンケート結果を発表する日本私立大学教職員組合連合の角岡賢一・中央執行委員長(左から2人目)ら=東京都千代田区で2025年3月26日午後2時1分、井川加菜美撮影 大学など高等教育機関の修学支援制度や私学助成金の交付などに定員充足率の要件があることについて、私立大から不満の声が上がっている。私立大の定員割れは地方を中心に6割近くに上っており、日本私立大学教職員組合連合(私大教連)は私立大に定員減と撤退を迫る「淘汰(とうた)政策」をしているとして、文部科学省に要件の撤廃を求めている。 私大教連は1月、全国で私大などを設置する学校法人の理事長・学長に対し、修学支援制度のほか、私学助成金の交付、新学部設置・改編の際、定員充足率が一定の基準を下回ると対象外や不交付となることについて尋ねた。理事長・学長から計197件の回答が寄せられた。 授業料・入学金の減免や給付型奨学金の支給といった修学支援制度につ
