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ブックマーク / jyunku.hatenablog.com (64)

  • 幻の探偵小説図書館 - 神保町系オタオタ日記

    『延原謙探偵小説選』(論創社、2007年12月)所収の「探偵小説図書館設立私案」*1を要約すると、 設立場所:地代五十銭を予定するため、一例として牛込矢来町程度の場所。借地九十坪。 建物:鉄筋コンクリート三階建、百八十坪。 一階:定員二百名の宴会場。大衆講演会、探偵小説作家用医学、理工学、法律学講演会を開き入場料を稼ぐ。素人芝居、義太夫、長唄、琵琶等への貸席(席料一夜十円位)。 二階:収容能力二万冊の書庫と定員百五十名の閲覧室。司書一名子供四名。閲覧料十銭、予定閲覧者一日平均百人を獲得するため三階に特別参考品室を設け探偵小説倶楽部員の紹介する者に限り縦覧せしめる。 三階:探偵趣味倶楽部。談話室、堂、競技室、小寝室、管理人居室、特別参考品室等。 資金:建築費三万六千円(坪二百円)、設備及び備品費六千円、図書購入費三千円、予備費五千円、合計五万円。 最後に「誰か五万円出す人はいないものか」と

    幻の探偵小説図書館 - 神保町系オタオタ日記
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2009/07/18
    私立図書館の話は,あちこちに埋もれているのだな.支配的な図書館史観のおかげか,あまり日の目を見ないのが残念.
  • 三人(?)の斎藤忠 - 神保町系オタオタ日記

    を償うにをもってせよ』所収の「二人の松井みどり」に、同名異人の人たちが国会図書館のOPACで混同されている例として、松井みどりや斎藤勇が挙がっていた。OPACで斎藤忠(1957−)を見てたら、ここにも混同されている例があるようだ。『斎藤忠著作選集第1巻』(雄山閣出版)は、正しくは斎藤忠(1908−)の著作。同選集第2巻−第6巻は正しく入力されている。それと、斎藤忠(1957−)には、『失われた日古代皇帝の謎』(学研M文庫、2008年3月)などの古代史ものと、『改訂新版 車の性能が復活する』(青年書館、2000年1月)などの車関係のの2種類が挙がっているが、当に同一人物であろうか。 - 国会図書館職員採用試験に国会議員の口利きや、合否の事前連絡はありや、なしや。 ん、「聞くだけやぼ」、てか。 - 「晩鮭亭日常」さんが、そろそろ帰国か。 NHK教育の「名作探偵KOTEN」。誰が案

    三人(?)の斎藤忠 - 神保町系オタオタ日記
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2008/07/29
    それにしても,考古学界の斎藤忠を知らないのは,図書館司書失格.
  • 町田久成失脚の真相 - 神保町系オタオタ日記

    町田久成については、関秀夫『博物館の誕生―町田久成と東京帝室博物館』(岩波新書)に詳しい。しかし、同書に書かれていない町田に関するネタが三村竹清の日記*1に記されていた。 明治43年1月31日 町田久成氏の不遇となりしはしめは 大久保公の死もさる事なから一ト年京ヲ遊ひし折 其頃京の名妓にておかよお千代の二人あり 其かよの方なりしやニ馴染ミ根引きしてとせんとしたる事あり 久成夫人は小松帯刀の女也 妾もありたるなれは妾とする分にはよかりしも この小松氏を出して京の妓女を納れんとしたるより上の人々も異見したるが聞入れざりし これ等が原因也と黒川氏話 「黒川」は黒川真道。大久保利通の死は明治11年5月。町田は12年結婚。15年10月博物局長辞任、22年12月出家、30年9月没。結婚後三男一女をもうけたが、長男とを早く亡くしているという。後添えは千代*2というから、黒川が町田は「かよ」を

    町田久成失脚の真相 - 神保町系オタオタ日記
  • 2007-09-15

    大正5年3月5日の『東京朝日新聞』を見ると、 ●昇降機で圧死▽上野図書館の給仕 (前略)上野帝国図書館給仕安田富士雄(十七)は三日午後十時頃同館内にて昇降機にて書籍を運搬中過つて同機に挟まれ頭部に重傷を負ひ直に(中略)関野病院に入院治療中の処午前三時十分遂に死せり同人は郁文館中学校三年生にして苦学をなし居る者なりと 給仕と言うから、堂の職員かと思ってしまったけれど、書籍の運搬をしていたのだね。現在でも昇降機の死亡事故が起きるくらいだから、昔はよくある事故だったのかもしれないね。苦学生だった帝国図書館員に合掌。 恒藤恭と同様平井金三に英語の教えを受けたと思われる久米正雄が、次のように書いている*1。 豊島君は日常茶飯の間にも、彼の小説に現はるゝ如き、妙な神経から来る神秘の世界が実際あるらしい。其の点に於いて、彼はメエテルリンクの一面とひどく共鳴するらしい。而して此間中は太霊道にいたく興味を

    2007-09-15